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高気圧酸素療法

高気圧酸素治療のご案内

旭川脳神経外科循環器内科病院では高気圧酸素療法を行っています。治療には医師の指示の下、臨床工学技士が装置の操作を担当いたします。

高気圧酸素治療の概要

高気圧酸素治療は、大気圧より高い気圧環境下(水深約10mの圧力)の中で、100%酸素を吸入することで病態の改善を図ろうとする治療です。
高い気圧環境の中で酸素を酸素を吸入すると、通常の大気圧下での呼吸で得られる酸素量に対して、約10~20倍にまで酸素を体内に取り込むことが出来ます。体内で取り込まれた大量の酸素は手足の先端まで行き渡り、あらゆる低酸素状態の改善を図ります。
血管新生、組織を修復することに働きかけることから、創傷治癒に対しても促進効果を発揮します。また、一酸化炭素中毒のような体内に蓄積された有毒ガスの洗い出しに対して促進的に働きます。

主な効果や適応

  • 体内酸素量の増加により、生体内の循環障害・低酸素状態の改善効果
  • 酸素の抗菌作用を利用し、細菌の発育を阻止する抗菌効果
  • 生体内に出来た気体を圧縮・再溶解することにより末梢循環の改善をし、組織の浮腫を軽減させる生体内の圧縮や溶解効果。

高気圧酸素治療は様々な疾患に適応されており、治療効果について個人差はありますが、治療を継続することで、その効果は維持されます。
治療は通常1日1回です。1回につき1時間30分ほど行います。治療回数は適応疾患や患者様の症状にによって医師が判断します(目安として当院では7回行っています)。

安全な治療を行うために

安全な治療を行うために次のような所持品は持ち込めません。

  • 静電気の起きやすい衣類(綿100%素材以外のもの)
  • マッチ、ライター、たばこなどの火の気のもの
  • 白金カイロ、使い捨てカイロなどの熱を発生するもの
  • 補聴器、携帯ラジオ、音楽プレーヤー、携帯電話、万歩計などの電気製品
  • 腕時計、ボールペン、万年筆、体温計などの機械類
  • 眼鏡、コンタクトレンズ、入れ歯、ネックレス、ピアス、指輪などの金属類
  • 雑誌、本などの可燃物

※なお、整髪料、化粧品を使用されている場合は、治療前に落として頂きます。

高気圧酸素治療中について

治療中は患者様自身にして頂くことはありません。装置内で治療時間(約1時間30分)を過ごして頂くだけです。
テレビを見ることや寝ることもできます。治療中は装置に備え付けのマイクで装置外とコミュニケーションを取ることも可能ですので、安心して受けて頂けます。

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